2012年4月19日

コメディアンの登竜門:グラウンドリングス

日本の皆様、The Groundlings(ザ・グラウンドリングス)という
シアタースクールをご存知でしょうか?

http://www.groundlings.com/

ここはコメディアンの登竜門といった場所で、
現在テレビや映画で活躍しているコメディアンの多くがこのシアター出身です。
コメディアンを目指してロサンゼルスに引っ越し、
このシアターで学ぶ人も多いみたいです。
誰でも入れるわけではなく、入学するにはオーディションがあります。

The Groundlings ロビー

他にはシカゴにあるThe Second City(ザ・セカンドシティ)も有名で、
多くの有名コメディアンを輩出しています。

http://www.secondcity.com/

先日、初めてグラウンドリングスでショーを見てきました。
場所はウェストハリウッドのあたりです。


月曜の夜ということで、お客の入りはいまいち。
でも、ほとんどのお客が知り合いを見にきたといった様子で
シアター関係らしい人が多く、狭いロビーは笑い声も話し声も大音量でウルサイ!
みなさん明らかに腹式呼吸と発声法をよく学んである。
私の声はもう誰にも聞こえなくなってしまったので、
話すのをあきらめてしばし壁の写真を眺めることにしました。


サタデーナイトライブで見た顔があちこちに。
このシアターでスカウトされて有名になった人は数知れず、です。

さて、ショーの内容はというと…
出演者9人。男4/女5
ギター1人。
80人くらい入れそうな会場に、お客は20人くらい。

100%インプロブ(improv)=即興です。
※improvisationの略

舞台にあるのは椅子とドアのみ。
出演者は2人〜3人ずつ舞台に上がり、即興劇をやります。
BGMはギター1本、これも即興で、効果音もギターです。

照明さんも状況で判断し、適切なライトをあて、
オチがついたなと思ったら暗転させます。

初めて見た生のインプロブ、
率直な感想は「見てるほうも勉強してる気分」でした。
はっきり言って、全然おもしろくないことも多い。でも退屈は感じず、
「なぜおもしろくないのか」を分析しようとしてる自分がいたりして
自分もワークショップに参加したような気分になりました。

それにしても、私の後ろの客がイビキをかき始めた時には…
出演者にはキツイだろうな〜と思って、
なぜか私のほうが申し訳ない気分になってしまいました。
でも出演者は、そんな状況には慣れているのかも。

ショーの後、出演者は先生から反省点などコメントをもらうそうです。

出演していた知り合いに挨拶してから帰ろうと思ったら
いつまでたっても楽屋から出てこない。
かなり寒いショーだったので、きっと山ほどダメ出しをくらっていたのでしょう。
待つのをあきらめ、先に帰らせてもらいました。

演劇文化の色濃い、ロサンゼルスらしい体験でした!
コメディーをやっている人はもちろん、
舞台関係の仕事をしている人、したい人には一度はオススメの経験です。